専業主婦と社会との接点

1週間、母に付きっきりで看病してみて、思ったことがあって。

母が旅先から予定より早く帰ってくると連絡が入り、私は早めに仕事を上がらせてもらった。そこから1週間は、在宅勤務にさせてもらい、家事の傍らで仕事をしようと思っていたのだけれど、結局、全然仕事はできなかった。
時間が全くなかったわけではないんだけど、10時~12時、14時~16時、19時~と細切れの時間、寝不足やいつもと違う生活リズム、慣れない家事で疲れちゃって、気づくと30分くらい寝ちゃってた。 

朝起きて、顔を洗って、朝食作って食べさせて、洗濯回して、洗濯干して、食器を洗って。
お昼ごはん考えて、お昼作って食べさせて、食器を洗って。
洗濯物を取り込んで、畳んで、夕食のメニュー考えて、買い物行って帰ってきて、夕食作って食べさせて、食器を洗って。
寝る前に、ふきんを洗って、お米研いでセットして。

こんな一日。

 

ずーっと家にいて、出かけるのは家から徒歩3分のスーパーだけ。
家族との会話はすごく増えたけど、家族以外の人との接点はまったくなかった。
「こんなにも簡単に、社会との接点てなくなるんだ」
「私は1週間で済んだから良かったけど、これが長く続いたら、どれだけツライ孤独だろう」
と思った。ちょっと怖くなった。
私は図らずも専業主婦体験をしたわけだけど、育児や介護で仕事を離れている人はきっとたくさんいる。
そういう人たちが、孤独にならないような、社会の仕組みが必要なんじゃないかな。

その一方で、1週間ぶりに仕事に出ると、たくさんの他人と相談したり意見をぶつけたり調整したりするのが仕事なので、それはそれですごく疲れた。

当たり前だけど、家事なんて全くできない。する時間がない。
仕事にどっぷりで、親に甘えて生きているなぁ、と改めて思う。

どうにかもっとバランスよく出来ないものだろうか。